菊泉堂の歴史

「岩谷堂羊羹」の歴史は遡ること約300年、延宝元年(1673年)に創製されたと
伝えられております。
昔から奥州市江刺区岩谷堂の地区は、伊達藩の城下町として栄え、
「岩谷堂羊羹」をはじめ、「岩谷堂箪笥」、「卵めん」、「金婚漬」や
水沢区の「南部鉄器」といった伝統物産が多く、郷土芸能も「鹿踊り」や
「剣舞」、水沢区の「蘇民祭」などが有名です。

また、北上川の舟運でも、内陸と沿岸を結ぶ交易の中心地だった歴史があり、
全国の物産や、進取的な菓子職人、舌の肥えた町民たちが多く集まったと
伝えられております。

そのような中、一代目菊地 善助がこの奥州市江刺の地に菊泉堂を開業したのは、
明治36年(1903年)、日露戦争とほぼ同時期の今から約110年程前のことです。
「元祖でもなく、本舗でもなく、ただただ羊羹屋」という初代からの教えは、
今でも菊泉堂の家訓として伝えられております。

大正9年には、「岩谷堂羊羹」合名会社が組織され、全国的に宣伝、これにより
大いに名声をあげました。
昭和32年には、市内3件の菓子業者で「岩谷堂羊羹」として商標権を登録し、
平成10年、全国菓子大博覧会では、栄誉金賞を受賞いたしました。

今やその伝統は初代 善助から、二代目 善助、三代目 善助、四代目 善富へと
引き継がれ、時代が変わっても伝統の味と製法はそのままに岩谷堂の水、
空気、香り、そして緑の風土を羊羹一棹一棹に心を込めて、守り続けております。



    創業〜昭和初期にかけて        現在の店舗
菊泉堂菊泉堂

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マガジンハウス「anan」の
2011年6月8日号に掲載されました


女性ファッション誌の「anan」にて、
当店の「絞り羊羹」が「キュートな
ミニ羊かん」として紹介されました。



自慢の一品


当店自慢の黒煉羊羹です。
岩谷堂羊羹といったらやはり黒煉羊羹。
黒煉羊羹


四代目 菊地 善富


菊地善富